国立晋州博物館は「お釈迦の誕生日」を記念してテーマ展『手の中の仏』を開催します。
展示された仏像は1984年、陜川の霊岩寺跡を発掘調査していたところ、
寺の本堂である金堂跡の裏手に積まれていた瓦の山の中から発見されました。
この仏は統一新羅時代に製作された小型の金銅仏です。
小型の仏像は主に個人の願いを祈る仏(願仏)として製作されたり、
石塔を建てる時に舎利荘厳具として使われ、新しい図像や形状を伝える役割も果たしました。
特に5cm前後の仏像(護持仏)は、小さく重さが軽いため、個人の安全を祈願するために製作されました。
法堂にある大きな仏像が誰もが訪れ、願い事をする対象だとすれば、
手の中の小さな仏像は個人と家族の願いを祈るための私だけの仏でした。
素朴だが安らかな笑みが引き立つ陜川霊岩寺跡の仏像を通じて、統一新羅時代の人々の念願を想像してみて下さい。