「砲防部」という言葉があります。大韓民国国防部が強力な人砲を戦力の中心と考えていることから作られた新造語です。射程距離が長く強い威力を誇る火砲は、国土の70%が山地で ある韓国において侵略軍から国を守るための最も良い手段の ひとつです。
これは昔も同じでした。外敵の侵略に苦しんでいた高麗は 先端兵器だった火薬の製造に成功し、朝鮮の世宗と文宗は新 しい火薬兵器の開発と火薬兵器を利用した防衛体制の確立に力を入れ、15世紀には世界に後れをとらない火薬兵器の戦力を 保有するようになりました。王辰優乱(文禄,慶長の役)での 勝利は、こうした火薬兵器の襲造技術なくしては不可能だつた。
壬辰倭乱に特化した国立晋州博物館は、2018年から韓国の 火薬兵器に関する研究を行っており、2019年に最初の成果として 総合報告書 <小型火薬兵器>を発刊しました。2021 年朝鮮兵器 特別展 「火力朝鮮」は、その成果を紹介するものです。本展では、時代劇によく登場する弓や槍で戦う軍隊ではなく、銃筒(円筒形の火薬兵器)や火砲で武装した朝鮮の軍隊を見ることができます。火薬の炎や煙、そしてその強い威力に魅了された、火楽 兵器の国 。火力朝鮮の世界へ皆様をこ招待します。