国立晋州博物館は衡平社結成から100年を記念して特別展「公平と愛情の連帯、衡平運動」を開催します。
衡平運動とは、白丁(屠畜業などに従事する被差別階層の者)に対する差別をなくすために展開された、
韓国初の人権運動です。社会的慣行として残っている差別は、法律を変えるだけではどうにもなりません。
継続的に問題提起をしたり、改善に向けた積極的な努力をしたりしてこそはじめて徐々に変わっていきます。
その点で、白丁への差別に対して全面的に問題提起し、改善しようとした衡平運動は、素晴らしい社会的遺産と言えるでしょう。
本展は、晋州で衡平社が結成された1923年4月25日から100年が経ったのを記念して国立晋州博物館が企画したものです。同運動に関する直接的な資料はあまり残っていませんが、当時の状況がわかる新たな資料をご覧いただけます。
これまで注目されてこなかった資料を公開することで、本展が、衡平運動への理解と関心を深める機会となることを期待しております。さらに、韓国における近代人権運動の先駆けとなった衡平運動の精神を継承し、現在のさまざまな差別に対する批判意識を持っていただければ幸いです。